寺院様のマーケティング支援

お寺もマーケティングをする時代

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従来はお寺というところは、菩提寺と言われるように檀家さんの家族が昔からお世話になっていて、お墓参りや法要、住職さんの法話を聞いたりして自然と集う場所でした。お彼岸やお盆、年越しの除夜の鐘、七五三のお祓い、安産祈願、厄除け方位除け、各種お祓いなど、日本人の生活とは切っても切れないものでした。私は仏教系の幼稚園を卒園していて、幼いながらになんとなく仏教に携わることは多くありました。幼稚園の行事のたびに、住職でもある園長先生が仏さまの教えを説いてくださっていたことは覚えていますが、今となっては涅槃会の会で配られたヤクルトが美味しかった、くらいしかはっきりは覚えていません。これは罰当たりと言われても仕方がないと反省します。

話が脱線してしまいましたが、私個人としては比較的お寺は親しい存在という位置づけでした。

しかし時代の変化でしょうか、特に都会では核家族化が進んでおり、お祓いや年越し、人生を善く生き抜くための教え、人と人とのつながり、仏さまのご加護…etc.は縁遠い時代になってしまったのかもしれません。クライアント先を問わず、全国のお寺も檀家離れが進んでおり、寄付金や奉納金も減少し、多くは歴史のある建物ですので、お寺(施設や設備)の維持費が莫大になり、どこのお寺さんも厳しい状況を目の当たりにしています。

一方で、お寺さんが精力的に広告を露出するのも少し違う気がします。通常の業態では、リスティング広告やSEO・SEM、チラシ・看板・マスマーケティング等、ターゲット客層に応じて適切な媒体でマーケティングを打っていくのですが、お寺の場合はそう単純にも行きません。仮に一部をそうするにしても、お寺の組織を関係する人たち全員に合意を取りながら進めなければいけません。

まずは老若男女を問わず、皆さまが入ってきていただけるよう敷居の高いイメージを取り払い、現代風の表現をした広告媒体、ホームページ、そして新型コロナウイルスと共存する時代を迎えた今では、オンラインでお守りやお札を頒布できるようオンラインショッピングサイトの構築(ショッピングというのは少し抵抗がありますが)、その他オンラインや各種アプリ、スマホを介してこれまでの行事や業務ができるような環境づくりを進めています。