研修企業様のラーニングシステム構築

構築済のラーニングシステムの大規模アップデート

※NDA締結により個人名・団体名を特定できない形でのご紹介となります。ご了承下さい。

大手企業のマインド研修を受け持つ、研修会社のクライアント様です。

クライアント様の持つ研修コンテンツを以前、開発会社に依頼してシステム化(ラーニングシステム)したのですが、開発会社が消息不明になってしまい、このままではサーバーの契約も切れ、ラーニングシステムも使えなくなってしまうとのことで、急遽ご相談を頂きました。

私はこれまで、NTTデータネッツ株式会社(NTTデータへ出向・現在は合併吸収されてNTTデータ・フィナンシャルコア)、ITベンチャー企業、マイクロソフト株式会社(ベンダ)、アビームコンサルティング株式会社にてITを使用したシステム開発やコンサルティングを行ってきましたので、システム関連は比較的得意な分野です。

早速調査をしてみると、開発済みのラーニングシステムは、何らかの業務パッケージを無理やり当てはめたような構造になっており、非常に使いにくく、不可解な点がたくさんありました。現にスタッフ様にヒアリングをしてみると、どうしてこのような作りになっているのか、使いづらくて、分かりづらくてずっと困っていたとのこと。それはそうです、まったくラーニングシステムに関係ないシステムを、無理やり当てはめただけですから…。

きっと本来やりたい流れやラーニングの内容があるはずですので、ゼロベースでクライアント様にヒアリングを実施しました。要件定義書にまとめ、各種フローを作成し、基本設計書・詳細設計書・テスト仕様書まで落とし込み、開発パートナー会社に開発を依頼しました。Webベースのシステムで、毎日その人の進捗具合に応じたメッセージが届き、マイページにログインすると自分のこれまでの進捗状況の確認や、気付きのメモなどができるシステムです。通常はパッケージ品をカスタマイズして開発することも多いのですが、今回はオリジナルのご要望が多く、フルスクラッチでの開発となりました。

ローンチ間近の土壇場で上手くシステムが動かず、私も含めてみんなで手分けをしてデバッグをし、晴れてシステムのローンチができました。向こう10年間はメンテナンス無しでも運用できる設計にしましたので、今でも着実にシステムが運用されています。